人生における苦しさを味わっている者が、同じような目に遭うであろう者を生み育てたいと思うのはどういう瞬間なのだろう。
苦しさより楽しみの方が多いと本気で思えた瞬間?それとも自分の老後を支えてほしいから?家族が美しいものであるから?周りの目が気になるから?赤ん坊の姿を目にしたいから?自分が吸収したものを伝えたいから?子育てが常識だから?
もちろん人間の一生の中には楽しいこともたくさんあるし、愉快だと感じるときも多い。
しかし圧倒的に辛いことが多い。そうでない人もいるだろうが、僕はそうなのだ。
病気、悩み、葛藤、畏怖、差異、劣等、敗北、苦汁、失敗、後悔、感傷、そして死。
苦しい時間が長いこの人生を、たくましく生きることの困難さを多分に含んだこの一生を、そして死という最大の不条理を受け入れなくてはならない定めを、自分と血の繋がった者にも経験させたいと思う瞬間とは一体どんな気もちなんだろう。
こんなこと、これから親になろうとしている人や、子供が欲しくてたまらない人が聞いたら怒るかもしれない。
でも、子供が欲しいとか欲しくないとかそういう話ではない。
現に僕は子供が欲しい。
ただ少しだけ怖いのです。
こんな辛い人生を我が子にも経験させることが。
ホント、うまくいかないことが多すぎる・・・
思い通りになったためしなんて、ほとんどないんですもの。
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