2007/06/20

追いつけ追い越せ!!

本日7限「ソクラテス以前の哲学者達」

エレア派のゼノンについて。

そう、ゼノンのパラドクスで有名だよね。

1時間半パッチリ目開けていつも以上に集中して話聞いてたけど、説明しろって言われたらまぁ無理ね。

なんとなくしかわからん。


ちなみにパラドクスの
パラはギリシア語で「反」の意  
ドクサは「思い込み」の意

ゼノンは、以前紹介したパルメニデスの弟子とか養子とか言われてて、パルメニデスの学説を擁護をした人。

パルメニデスを批判する人の論点を一度受け入れ、それを仮定・前提として相手の矛盾を導き出すという間接的な論述方法をとった人でもある。

パルメニデスが「多は認めない」と言ってたことを批判する者の矛盾を導き出す過程の中でゼノンがどうしても考えなくてはいけなかったのが、

〈多に関する議論〉
①大きさの矛盾
②数的な矛盾

〈運動に関する議論〉
①二分割論
②アキレウス論
③飛矢静止論
④競技場論

この一個一個が実にややこしい。

その中でも考えれば考えるほどわからなくなるのが、アキレスが亀に追いつけないって話。

ここでの問題は

空間が無限分割可能だとすると、有限時間内に無限回の行為を遂行できるか?

ってこと。

例えばA地点からB地点までの競走

亀の方がスピードが遅いからハンデをつけてアキレスは亀より後ろからスタート

よーいドン!!!

アキレスが進む   と同時に亀も進む

さらにアキレスが進む   と同時に亀も前に行く

この繰り返しなんだけど、空間を無限に分割できるとしたらどうなるだろう?

どんなに細かく分割しても分割しきれなくて、そこにはどんなにちっちゃかろうと絶対に空間がある。

この無限な空間においてアキレスと亀は有限な時間の中で競走するわけ。

元々距離のあるアキレスはいくら速く走っても亀には追いつけないのです。

そして今もアキレスは亀に追いついてはいない。

2500年経っても追いつけない。

追いつけない。
追いつけたとしても抜けない。 先には行けない。


とまあ、こんな感じ。

全然説明になってないけど、ほんとこんな感じ。


興味ある人は山川 偉也 『古代ギリシアの思想』 講談社学術文庫

廣川 洋一 『ソクラテス以前の哲学者』 講談社学術文庫文庫

鈴木 照夫 『ギリシア思想論功』 二玄社

でも読んでみてください。

僕みたいな凡人にはこんな難しいこと説明のせの字もできましぇん!

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